2015年9月7日月曜日

あまりに早くに目が覚めた朝

疲労性の蕁麻疹の診断だったので、昨夜は十時半に眠ったら、今朝、4時半に目覚めてしまった。普段なら、寝直すか、そもそも起きもしなかったと思うのだが、夢も悪かった。
例の山羊頭の悪魔に、質問をして何らかの回答を得なくてはいけないという夢だったのだが、どうしてもしたくないので、逃げて回るという筋だった。物理的に事務所内の別の部屋等に逃げるのもあったが、時間軸、空想内を逃げるのがメインだった、高校の男子トイレ、秋葉原の裏通りの部品屋の謎の行列が記憶に残った。それぞれ、女生徒にカツアゲされる(制服が違うし、そういう覚えもない)、後ろにいた若い韓国女性にノートの発音を直される(悪魔を呼ぶ呪文に繋がるので、その発音を避けて日本語風に発音してた)、等と夢らしく辻褄が合わない。
実際は、夢が暴いた深層を、無意識が書き換える、情報戦の途中経過のようで、思い出す度に詳細が失われ、動画がダイジェストに、それから静止画に、文章に、と変わった気がした。

2015年8月27日木曜日

暗闇の速さはどのくらい、の超遅れ気味の感想

実際には出版時に読んで、何だか書いた気がする。
今日、突然、何がショックだったのか、わかった気がしたので、メモしておく。
わかってた人には自明なのだが。
視点も語り口も、読者を支援者の立場にするものなんだな、あの記述は。作者のバックグラウンド(自閉症児の親、セラピスト?だっけ)を考えて、自然にそうなったと思ってたけど、あれは十分な計算の元に、あのクライマックスのためのものだったと改めて分かった。
あの本は、そもそも、ほぼ、理想的な支援体制の下での(イジメはあるし、だんだん閉塞するのだが、現実に比較して)恵まれた自閉症者の日常を描いた前半と、そのすべて、淡い恋心も含めて友人も職場もキャリアも、全部を投げ捨てる主人公という対比が、読者に裏切られた感をもたらしたのだった。だが、あの世界、自閉症者が自閉症者である事に甘んじる世界を、勇敢な主人公は投げ捨てて、振り返りもせずに先に進むのだ。
つまり、現実での自分たちに、突きつけられた刃になる疑問を残すのだ。
彼が、自閉症者である事を含めて彼であるというのと、自閉症者である事とを、分けらるのか、物理的に分けられた場合、それは彼なのか。自分はどうなのか。
まだまだ、思索は続く。

2015年8月10日月曜日